御葬儀について
人は必ず老い、病になり、そしてお亡くなりになられます。「死」は誰にでも平等に訪れる別れです。頭では分かっていても、大切な方を失った悲しみや寂しさ、後悔は計り知れないものがあります。
曹洞宗における御葬儀とは、故人様とのお別れの儀式というだけではなく、故人様を仏様のいらっしゃる迷いや苦しみのない安らぎの世界へとお送りし、新たな旅立ちをする大切な場です。
また、残された方々が故人様と最後のお別れをして心の整理をする場、自らに与えられた限りのないいのちを大切にしていこうと改めて見直す場でもあります。
常源寺では、大切な方を亡くされた御家族の思いをしっかりと受けとめ、心をこめて御葬儀をお勤めさせていただきます。
御葬儀の流れ
○剃髪
故人様の姿を観想して剃刀で頭髪を剃り、故人様が世間の煩悩を離れた仏様のお弟子様としての姿になられます。
○仏戒授与
仏様のお弟子様としての証である16の戒律を住職から故人様へお授けします。
○戒名授与
仏様のお弟子様としての名前である御戒名を住職から故人様へお授けします。
御戒名は、故人様の生前のお人柄や功績を偲んでお付けいたします。
お釈迦様から故人様の御戒名までが書き記された仏弟子としての証明書である御血脈を棺の上に安置します。
○引導
仏道の要旨を説き示し、住職が故人様を無事に仏道へと導くのが引導です。
故人様が死後に迷ったり、後戻りをしないで次の世で確実に仏道を歩むことができるよう、住職から故人様へ引導をお渡しします。
○火葬
住職が炬火(たいまつ)に見立てた御線香に火をつけ、目の前で円相を描いて火葬のための点火の作法を行います。
※上にお示ししたのは、一般的な通夜・葬儀の流れです。御葬儀の形態等により多少異なる場合がございます。
御葬儀のお勤めの仕方
日時の決定
・御家族の方がお亡くなりになられたら、まずはお寺へ御連絡ください。
・御葬儀の日時や会場等について御相談させていただきます。
葬儀社への連絡
・葬儀社へ御連絡していただき、日時や会場の詳細を決定していただきます。
・必要に応じて、お寺で葬儀社を紹介いたします。
臨終諷経
・御遺体が安置されている場所へお伺いし、臨終諷経(枕経)をお勤めいたします。
御親戚・有縁の方への御連絡
・御親戚や故人様と生前親交の深かった方などに御葬儀の日程等について御連絡ください。
・詳細については、葬儀社と御相談ください。
お寺とのお打ち合わせ
・御戒名をお付けさせていただくにあたり、故人様の生前の御人柄等についてお話を聞かせていただきます。
・お手数ですがお寺へお越しください。必要に応じて、こちらから御自宅等へお伺いさせていただく場合もございます。
よくあるお問い合わせ
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常源寺の檀信徒ではないのですが、御葬儀をお願いできますか?
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はい。常源寺の檀信徒ではない方の御葬儀も承っております。ただし、どこのお寺にも所属していない方に限らせていただきます。
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火葬後に御遺骨をお寺で預かっていただくことはできますか?
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はい。お墓への納骨まで納骨堂にて御遺骨をお預かりさせていただくことが可能です。
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通夜を行わずに一日葬でもよいですか?
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時代の変化とともに御葬儀の考え方も様々に変わってきました。御葬儀の形態につきましては、御親族でよく御相談の上でお決めください。施主様の御意向に沿ってお勤めさせていただきます。
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お寺で御葬儀は行えますか?
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はい。本堂または瑞雲閣(旧本堂)を葬儀会場として無料で御利用いただくことが可能です。ただし、お寺の中に御家族の方の宿泊施設はございません。
048-794-1759
受付時間 9:00~17:00
※御葬儀の受付は上記時間外も承っております。